ステージ2:パワーステアリングのトラブルを修復して砂丘ステージを無事ゴール トラック部門の総合23位に順位を上げる

2022年1月4日
No. PD22-03

ビバークに到着して全員ミーティングを行う日野チームスガワラ 0L3A0995.jpgビバークに到着して全員ミーティングを行う日野チームスガワラ

車両の整備作業を進めるメカニックたち 0L3A1030.jpg車両の整備作業を進めるメカニックたち

 3日、ダカール2022はハイル~アル・カイシュマ間でステージ2の競技を行い、ハイブリッド機構を搭載したHINO600シリーズを走らせる日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はトラック部門総合25位でゴール。3日までの累積順位を総合23位に高めた。

 この日は当初アル・アルタウィヤへ向かう予定だったが、先日の降雨でビバークが水没したため、急きょ4日に予定されていたアル・カイシュマに目的地を変更。併せてアル・アルタウィヤをアシスタンス不在の中間ビバークに据えて実施する予定だった34日の「マラソン行程」もキャンセルとなった。

 338.43㎞のSS(競技区間)に変更はなく、アル・アルタウィヤ付近にあるゴール地点から新たに設定された270㎞のリエゾン(移動区間)でアル・カイシュマに至る。

 SSは高速の砂地のワダチと砂丘越えが中心。207㎞地点のニュートラルゾーン(20分間)に続いて270325㎞地点にある難易度の高い(レベル2)砂丘がこの日の難関に。最後はハイスピードの台地を走ってゴールするものだった。

 日野チームのHINO 600シリーズは昨晩メカニック陣の徹夜作業でリフレッシュされ、順調にこの日のSSに臨んだ。中盤の砂丘を走行中、突然パワーステアリングが効かなくなるトラブルに見舞われたが、望月メカニックを中心に約25分ほどでパーツの交換作業を実施。その後は不具合は発生せず、粛々と走り切った。

 4日は再び行程が変更され、アル・カイシュマを基点にしたループ状のコースで競技が行われる。

菅原照仁
ハイブリッドの効果は砂丘を降りきって、エンジン回転が下がった状態からの再加速が一つの典型ですが、今日は砂地の丘陵でトップギアのまま全開加速をした際にも明確なアシストが感じられました。細かいトラブルは色々ありますが、一つ一つ対応しながら進めていきます。

染宮弘和
昨日のようなGPSのウェイポイントが見つからない場面はなく、ナビゲーション的には難所のない一日でした。ゴールまで340㎞ぐらいのところで日没になりましたが、直前の太陽がとても綺麗でした。明日もベストを尽くします。

望月裕司
パワーステアリングの高圧ホースをSS中に交換しました。昨日の遅れを取り戻したかったので残念です。また明日からみんなで頑張りたいと思います。

ホースのトラブルをメカニックに伝える望月裕司 0L3A1021.jpgホースのトラブルをメカニックに伝える望月裕司

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